手を着いて転んだり、自転車に乗っていて転んだりした時に、橈骨（とうこつ）遠位端骨折といって手首の骨が折れることがあります。
骨粗鬆症のある高齢女性に多い骨折です。

まずは、整復操作を行って原則は4～6週のギプス固定を行います。
整復不可能なら手術になることもあります。

ギプスの場合、固定除去してから硬くなった指や手首の関節を徐々に動かしていく必要があります。お風呂などで温めながらゆっくりと関節を動かしてください。
焦らずに根気よく続けるのが大事です。

通常は2カ月で骨折は癒合し、少しずつ手が使えるようになります。
握力の回復には6カ月かかります。
骨折は一瞬の出来事ですが、治療のために6カ月も骨を折ってもらわなければならないのです。