わたしたちの町の歯医者さん
「広報かわにしmilife」2022年12月号掲載
人間が食べやすく料理をすることを覚えてから、むし歯が人類に付いて回ることになりました。全身麻酔による抜歯が江戸時代に行われるまで、歯の治療と拷問は線引きが曖昧なものだったでしょう。
古代エジプト時代の遺跡では、奴隷から抜いた歯を自身の残っている歯に針金で結びつけ、治療した形跡があるミイラが見つかっています。
ワシントン初代米国大統領は、歯が悪いことが悩みだったようで、今でもボルチモア歯学博物館には本人が使った入れ歯が展示してあります。
日本では平安時代に仏師が作ったとされる木製の入れ歯が現存しています。なんとこの入れ歯は、現在と同じく精密に作られており、歯茎に「吸い付く」構造になっているのです。
むし歯の部分を取り除いて代わりの物で補うという治療は今も昔も同じと言えますが、それでも保険診療を含めて少しずつ変わってきています。
近年、プラスチックの強度不足を補う削り出し技術を利用し、保険でも白い被せ物ができるようになりました。
また昔は根っこの治療でも手作業だったため、口を長時間開け続ける必要がありました。今はチタン合金を応用した器具が保険治療でも使えるため、短時間で精度良く治療できます。
さらに口の中に入れるフイルムを使わずに、比較的精密なレントゲン撮影ができるため、えずきやすい人の負担も少なくなりました。このように保険診療に限っても少しずつではありますが進歩しています。
「広報milifeかわにし」2022年12月号掲載 意外と知らない「歯」の話。引用

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