まいぷれ川西・猪名川編集部取材メモ
摂津加茂遺跡70年展に行ってきた!
大正時代に、鴨神社がある場所の斜面から大きな銅鐸が発掘されました。
そのことを皮切りに、鴨神社を中心とした土地を少し掘ると多数の土器や石器が発掘され、全国から考古学者、好古家たちが採訪したとのこと。
郷土から一切の遺物が流失することを憂いた地元加茂の新聞記者であった宮川雄逸氏は、自宅の一部を改造し、宮川石器館を開きました。
昭和27年に、関西大学の教授学生をはじめ、関西学院大学などの教授や学生が発掘をはじめ(考古学の関関戦といわれたそう)発掘に携わった方々の当時のやり取りや回顧録、発掘された石器などが現在関西大学春季企画展として展示されています。
銅鐸の発見が、加茂遺跡発掘の始まりでした。
東西800m、南北400mに広がる全国でも大規模な弥生時代環濠集落遺跡であることが分かったそうです。
ナント平安時代まで断続的に続いていた集落の遺跡だそうで、その価値は全国的にも希なんだとか。
自分の住んでる町に実はそんなすごい一大集落があったなんて!!!
ちなみに、出土された石器を調べると、その原材料は全国で発見されるものと同じで、現在の我々とさほど変わらないほど地域交流が活発だったそうですよ☆
広大な土地に集落はありました。
最大級規模!
真剣な表情で展示物を見る編集長。
さまざまな出土品を見ることができます。
たくさんの石器の数々
同時開催の企画展。メディアでも多数とりあげられたあの方が登場しておられました(笑)
展示物の他、名刺やうちわなど青谷弥生人さんのPR資料がいろいろ取り揃えておりなかなか楽しめました。
とっとりまで行くのは大変ですがここに来たら、話題の弥生人に会うことができます♪
ぜひ行ってみてくださいね~
こちらの関西大学の春季企画展は、5月21日(日)まで開催しております。
地元川西の文化財資料館でも、調査報告展も開催されております。
また、鴨神社入り口や周辺の東側にある公園からの眺望ははるか生駒山麓まで見ることもできます。
もちろん、昔と違いたくさんの建物がありますが、おそらくこの台地から見る山脈の景色は当時とさほど変わらない?はず。悠久の時に思いを馳せてみるのもいいかも?
ぜひ現地へも一度お越しください♪
場所名 | 関西大学 千里山キャンパス |
住所 | 吹田市山手町3-3-35 |
電話番号 | 06-6368-1171 |
ホームページ | 関西大学博物館HP |
場所名 | 文化財資料館 |
住所 | 川西市南花屋敷2-13-10 |
電話番号 | 072-757-8624 |
ホームページ | 川西文化財資料館HP |
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。