まいぷれ川西・猪名川編集部取材メモ
ペットリラクゼーションぷにゅ代表小野さんに聞いてみた
1995年1月17日に起こった阪神淡路大震災。
毎年1月17日には県下各地で防災に関するさまざまなイベントや取り組みが行われています。
1月17日はひようご防災の日ですが、日頃から備えられていますか?
大きな災害に直面した時に、我々人間だけでなく、ペットのわんちゃんや猫ちゃんも、その被害に巻き込まれる可能性があります。
今回、ペット災害危機管理士の小野さんにお話を伺いました。
プロフィール
動物管理責任者
ペット災害危機管理士講師
関西でもまだまだ少ない「ペットマッサージ・温灸・看護」のスペシャリストでいらっしゃいます。
また、ペット災害危機管理士は4級から1級まであり、全国にたくさんいらっしゃいますが、講師の資格保持者は、小野さんを始め、現在まだ10人程度しかいません。(2022年12月2取材時点)
また、セミナーでは必ず講師をつけないと公の場での開催は不可、と厳しい決まりがあるそうです。
ペット災害危機管理士の役わりとは?
避難所にはさまざまな方が来られます。
アレルギーの方、あまり動物が好きでないという方もいらっしゃいます。
そんな時に、ペット災害危機管理士が避難してきた飼い主さんと行政との間にはいって交渉したり、普段はペット防災についての啓発活動をされています。
全国で10人程度しかまだいないペット災害危機管理士講師であられる小野美江幸(おのみえこ)さん
小野さんがこの道を歩まれるきっかけになったのが阪神淡路大震災。
当時西宮に住われていたところ、たまたま知人宅にいたため難を逃れられました。
しかし帰宅困難者となり線路を歩いて帰られたそうです。当時の様子を振り返られ「飼い主が行方不明になったり、家がなくなったり、また、餓死をした犬や猫を見ていたたまれない気持ちになった。
震災時に、被災するのは我々人間だけではない。飼い主こそ、彼らを守るために普段から備えなくてはいけない。」
たくさんのペットが災害に巻き込まれたことに胸を痛められ、ペット災害危機管理士という資格を取得されました。
災害はある日突然起こります。
被災したらどうなるか?なかなか普段の生活では想像できませんが、過去に起きた事例として、家屋の倒壊、壊れた家具の下敷きになりペットが逃げられず、死亡した。
また、避難所では、人の支援物資はあるが、ペットフードの支援がなく、あったとしてもいつも食べているものではないため食べなくて困ったなどたくさん課題が生じます。
被災しても自宅に引き続き住めるのか?避難所へ行くのか?車でペットも共に避難するのか。
ペットを飼育されている方に知っておいて欲しいのが、環境省策定の『人とペットの災害対策ガイドライン』。
ペットは家族の一員という認識がある方がいる一方、アレルギーなどで犬や猫が苦手という方もいらっしゃいます。
自助・共助・公助が前提の防災対策ですが、大前提としてペットの安全を守るのは飼い主さまが第一人者。
大規模災害など、避難が長期化した場合、地方自治体はどのような支援が受けられるのか?また、ペットとの同行避難について、今一度、考えるきっかけをもっていただきたい、と小野さん。
普段食べ慣れているペットフードを多めに用意しておく、避難ジャケットなど災害用の備えを普段のお散歩時から慣れさせておく、避難所の情報を集めるetc
「これだけは知っておいて欲しい。ペットを守れるのは飼い主であるあなただけです。」
愛する家族のために、日頃から備えを!
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。