わたしたちの町の歯医者さん
「広報かわにしmilife」2023年10月号掲載
食べ物はよくかみましょう
食べるとき、昔から「よくかむように」と言われた経験があるのではないでしょうか。
「よくかむ」とは、実際のところどういうことなんでしょうか。
【唾液がよく出る】
食べ物が口に入ると、脳への指令・筋肉の働きとともに、唾液が分泌されます。さらにかむ回数が増えると唾液の分泌量も増えていきます。
唾液は、細菌などを洗い流し、消化を助けるなど免疫作用が含まれ、むし歯予防にもなります。
【脳へ刺激がいく】
記憶力や集中力を高めたり、脳を活性化したりすることで、食べすぎを防ぎます。また脂肪の分解代謝を促すことで肥満防止、リラックス効果もあると言われています。
【筋肉が働く】
口周りの筋肉は目の下や頬の辺りの筋肉とつながっています。前歯でかんだり口を閉じたりすることで、表情筋が発達します。
【骨が成長する】
かむ筋肉で重要なのは下の顎にある咬筋(こうきん)とこめかみの側頭筋(そくとうきん)です。かむことで筋肉が働き、血流も良くなり骨に刺激と栄養を送ります。6歳までに頭と中顔面の80%が成長し、10歳からは下の顎を中心に成長。女子は14歳くらい、男子は17歳くらいまで成長は続きます。この時期に骨が成長し、歯の並ぶスペースができ、歯の生えかわりに役立ちます。
よくかむことで唾液が多く出て、脳に刺激がいき、活性化されます。
筋肉が発育してより良い顔になり、顎の骨の成長にもつながります。これらの効果に期待してよくかみましょう。(市歯科医師会)
「広報milifeかわにし」2023年10月号掲載 意外と知らない「歯」の話。引用
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。