わたしたちの町の歯医者さん
「広報かわにしmilife」2023年8月号掲載
口腔機能の重要性
口は、歯や歯茎、舌、唾液を作る組織からできています。
食べる、かむ、飲み込む、話す、味わう、さわる、唾液を出す機能などがあり、健康的な生活を送るために必要かつ基本的な機能です。
一方で、現代の子供の多くがかめない、飲み込めない、話しにくい、口で息をしている、いびきをかいているなど、口の機能に問題を抱えています。
子どもの時に問題があると、体全体に影響を与え、さまざまな悪影響を及ぼすことがあります。
18歳未満の子どもで、明らかな原因がないにも関わらず、「食べる機能」「話す機能」など正常な機能を習得できていない状態を「口腔機能発達不全症」といい、睡眠の質を下げ、将来の高血圧、心臓病、不整脈、心筋梗塞、糖尿病のリスクも高めます。
また、多くの高齢者でもオーラルフレイル(口の虚弱)が起こり、言葉が出しにくくなったり、食べ物をこぼしたり、飲み込めなくなったり、口の中が乾燥したりするなどの症状が現れ「口腔機能低下症」として誤嚥性(ごえんせい)肺炎などの原因になるだけではなく、日常生活を楽しめなくなり心身の活力を低下させる原因となります。
健康な生活を送るためには口がしっかり機能することが大切です。
口腔機能発達不全症・オーラルフレイルの診断・診療は健康保険を使うことが可能になりました。
子どもは将来のため、おとなは口の健康を取り戻せるうちに歯科医院で必要なフォローを受けることが重要です。(市歯科医師会)
「広報milifeかわにし」2023年8月号掲載 意外と知らない「歯」の話。引用
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